2007-08-01から1ヶ月間の記事一覧

『四万十川 第一部 −あつよしの夏−』 笹山久三

この夏休み、生徒諸君はそれぞれ楽しい思い出を作ったことでしょう。そして、子供に思い出作りをさせてやりたいと、お父さん、お母さんもきっと酷暑の中、海・山で楽しい非日常を過ごされたに違いありません。 疲れ果てた子供の寝顔に満足して…、で、気が付…

『文科省が英語を壊す』 茂木弘道

夏休みもいよいよ最後の週になりましたね。早いところでは30日くらいから学校が始まりますから、猛烈に宿題を片付けはじめているころでしょう(笑)。ただし、公立の特に小学校は以前よりずっと宿題も少なくなりましたので、それほど大変ではないかもしれ…

『最後の相場師』津本陽

アメリカのサブプライムローン、低所得者向けの融資だそうですが、その問題で、世界経済が不安定な方向へ行っているようですね。アメリカでも日本でも、株価が急落し、景気全体にも影響しかねないとなると大変心配です。 上海やアメリカの景気はバブルだと…

『たった一人の30年戦争』 小野田寛郎

62回目の終戦記念日です。 日本の夏は広島・長崎への原爆投下、そして終戦の時期にあたりますから、先祖が帰ってくるといわれるお盆前後は平和や戦争について考えさせられる季節です。 まったく出口の見えないイラク戦争。自民党が参議院選挙に大敗しまし…

『峰雲へ』 阿部夏丸

本書も夏休みに生徒たちに読んで欲しい感動物語です。読書感想文を書くのにもうってつけの一冊です。 重松清氏とは対照的に、あまり売れていないようですが(笑)、読みやすく、すばらしい一冊で、しかも中学入試や公立高校入試によく出題されます。200…

『カカシの夏休み』 重松清

あっという間に夏休みも半分が過ぎましたね。東京も36度と、夏らしい日差しが照りつける昨日、今日です。 夏期講習期間中、私たちのような塾講師は海、山へ出かけられませんので、本音では、“冷夏大歓迎” ですが(笑)、暑くないと気分が出ないのも事実で…

『謎の哲学者ピュタゴラス』 左近司祥子

三平方の定理で知られる数学者 “ピタゴラス(本書ではピュタゴラス)” ですが、本当に三平方の定理を生み出したのが彼であるという文献は全く残っていません。自分では何も書物を残していないのです。 ピュタゴラスだけでなく、そもそも歴史上の偉人といわ…

『半落ち』 横山秀夫

いまさらですが…、ミステリーついでに『半落ち』です。だいぶ前に読みました。 ミステリー作品に対して贈られる何か大きな2つの賞(名前を忘れました)を同一作品で独占したのは本書が初、とか何とか新聞に書いてあり、実際に長期にわたり、あまりにもよく…

『記憶を埋める女』ベトラ・ハメスファール 畔上司(訳)

夏の夜の怪談ではありませんが、ミステリー好きの高校生が夏休みにいどむ長編というにはぴったりの本をご紹介しましょう。ドイツのミステリー小説です。女性作家ベトラ・ハメスファールの最高傑作と評されている一冊です。 ある夏の日の午後に事件が起こり…

『「みんな」のバカ - 無責任になる構造』 仲正昌樹

きっと安倍首相の現在の気持ちが、この書名ではないでしょうか。 それにしても今回の参議院の選挙結果。ついこの前、衆議院選挙で歴史的大勝利をした自民党が、今度は歴史的大敗北…。 安倍自民党が負けた要因を挙げるのには苦労しませんが、社会が短期間に…

吉野秀先生 【読売新聞コラム】 

当教室の吉野秀先生のコラムが読売新聞に掲載されましたので、ご紹介しましょう。 ■■■■■ 管理能力よりも指導能力 ■■■■■ 44歳にして初めて管理職(課長)になった知人は、約1年前にこう言った。 「今の若い連中は基本がなっていないから、そこから徹底的に…