吉野秀先生 【読売新聞コラム】 







当教室の吉野秀先生のコラムが読売新聞に掲載されましたので、ご紹介しましょう。





■■■■■ 管理能力よりも指導能力 ■■■■■





44歳にして初めて管理職(課長)になった知人は、約1年前にこう言った。 



「今の若い連中は基本がなっていないから、そこから徹底的に管理しようと思っている。この日に備えて、マネジャーのノウハウ本はたくさん読んできたんだ」。



その意気込みには感心したものの、管理という言葉に私が妙な違和感をいだいたのも事実。その後は連絡がなかったので、「便りがないのは良い便り」とその活躍ぶりを信じ込んでいたのだが……。



「若いのが言うことを聞かないんだよ。管理されることに慣れていないんだな。もっとギューギューやらなきゃ」と威勢のいいメール。その1か月後、「若いのが部長にオレのスパルタを言い付け、挟み撃ちで進退窮まった。どうしたらいいんだろう。



『これはこうやるといいよ』と部下へアドバイスしても無視されるし」の電話は涙声にさえなっていた。 



「管理」を辞書(角川必携 国語辞典)で調べると、「組織や施設などを、運営したり安全をはかったりすること」とある。どちらかといえば形を整えるとか、維持する旨の言葉だと言えるだろう。生身の人間に何となくそぐわないのも無理はない。



一時期はやった管理野球は成果を収めたこともあるが、決して長続きはしなかった。それは「管理をすれば(上司の言うことを聞いていれば)、良い結果が出る(成功に近づく)」の方程式をこじつけたからだと思う。  



人の上に立ったら、まず模範を示すことが重要。部下より動き、考え、実績を上げる。これらに若い人は尊敬の念をいだき、共感・共鳴するのだ。マネジャー風を強く吹かせるだけで、口先だけのデスク族では同僚の支持を得られるわけもない。



良い結果を出させて、初めて管理する資格が得られる。先の知人も実績に基づいた指導を二の次にした点が失敗のもと。一度付いた「精神論を振りかざす鬼軍曹」のレッテルはなかなか取り除けず、この先しばらくは針のむしろにいる心境だろう。 



「指導」は「具体的なことがらについて技術ややりかたなどを直接教えること」(前出・辞典)。世間には教え上手と呼ばれる人がいる。余計な言葉を使わずに、ポイントだけを端的に指摘。わかりやすく指南していく。相手の課題を正確に見つけ、その解決策をタイミング良く教えられる人たちだ。



意味のない上下関係意識を取っ払っているだけではなく、課題を共有化して協働するのが特長だ。  





こんな話をすると、先の知人はこうつぶやいた。「オレにも上司(部長)がいたんだよなあ。お山の大将になったような勘違いをしちゃって。しばらくは自分を管理するよ」 



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個人的には、なにか、耳が痛いようなお話しでした(笑)。



いかがです、夏期講習期間中、吉野先生の授業受けてみませんか。まだ、間に合います。私、VIVAの授業もぜひ(笑)。





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P.S. またまた前回記事から久しぶりのUPになってしまいました。この間もご訪問いただいた方々、本当にありがとうございます。夏期講習はまだまだ続きますが、何とか時々はUPいたしますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。



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