『個人主義とは何か』 西尾幹二
こちらを紹介してくれたのは、テレビにこそ出ておりませんが(笑)、ハンサム、独身、英検一級の福原先生です。
西尾幹二氏と言えば、もとは哲学者で文学博士なのですが、例の 『新しい歴史教科書を作る会』 の旗振り役としての方がずっと有名になってしまいましたね。朝まで生テレビなどに出演し、右翼の思想的リーダーのように言われることがありますが、本書はまったくそういう本ではありません。
本書のありとあらゆるページが入試に引用されているという事実からも、その内容の濃さがうかがえると思います。決して易しくはありませんが。
福原先生の書評です。
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40年前に出版され3年ほど前に絶版になった『ヨーロッパの個人主義』という本に、新しく最終章を加えてこのたび新書として発売されました。
「個人主義」とか「個性」というのは入試の現代文や小論文で頻出のテーマですが、この筆者の本もこれまで何度も取り上げられています。
上智大学で出題された問題を筆者自ら解いたらどうなったか、そのエピソードも収録されていて面白いです。堅い文体で難解な部分もありますが、受験生の方にもチャレンジしてもらいたい一冊です。
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それにしても、30才代で書いた本を70才を越えてから、少し加筆して復刊させるというのはすごいことですね。小林よしのり氏や西部邁氏、それに作る会の幹部とケンカしたり、仲直りしたり…、話題に事欠きませんね(笑)。
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