中学受験は、高校・大学受験に比べて、勉強方法次第で成果に大きく作用しますが、参考書選びも極めて難しいですね。何度も申し上げていますが、本当は志望校によって、本人の学力などによって、まったく選ぶ基準が異なりますので、専門家に個別に相談するのがベストです。


ただ、誰でも家の近くに理想的な進学塾があるわけではないでしょうし、信頼できるプロがいるわけでもないでしょうから、そういう方にとって、少しでも参考になれば幸いです。

売れているから良いと考えるのは非常に危険です。中学受験の最高のテキストは常に過去問ですからね。まずは指導する側がきちんと目を通して下さいね。勉強の進め方は 『中学受験偏差値40からの大逆転合格法(有井博之)』 などが参考になります。



今回は、genio先生にお願いしました。

 genio先生のブログ ⇒ 『試験に出る!時事ネタ日記!』 


以下が genio先生の書評・解説です。



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参考書に絶対的な良し悪しはないというのが持論・・・まぁ、どんなものでも使い用だということなのですが、本書もまさにそれですね。

「力の5000題」よりもグラフや重要事項のまとめが優れているという印象を受けました。が、それでも基礎学力の不足している受験生が自学自習用に手を出すのは危険です。

本書は、知識のまとめを辞書として、問題集を練習用として活用すればバランスが良いと思います。

暗記用として全てを覚えきろうとすると、どうしても無理が祟って消化不良に陥るか、全てを消化するころには受験が終わっているかのどちらかになるでしょう。

これは中学受験に限りませんが、もちろん、社会の受験勉強は膨大な知識量を定着させなければならないため、暗記を徹底することは必要です。しかし、最初から密度を濃く進めるよりも、ラフに(浅く)早く一巡してしまうことです。

何回も繰り返し基本事項を確認しながら並行して問題集も進め、その中で知識の密度を濃くしていくやり方が最も効果的だと思います。 ただ、合否を決定的に左右しかねない基本だけに限定して参考書や教科書を作ってしまうと、ゆとり教育における教科書と同じように内容の薄く面白みのないものになってしまいます。

社会の学習は周辺的な事項も一つの文脈として流れにしたときに初めて面白みが出てきます。全てを同じように飲み込むのではなく、重要な事項とそうでない事項についてメリハリをつけた学習をすることが大切でしょう。

教える立場からすると知識が上手く纏められていて、とても使い易い参考書だと思います。


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特進クラスのシリーズはどれも量が膨大ですね。利用するなら、理科・社会を辞書的に使うのが良いのかなという気がします。

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『特進クラスの社会―有名中学入試を突破する』水谷康昌
文英堂:496P:2205円