『マインドマップ FOR KIDS 勉強が楽しくなるノート術』トニー・ブザン著 神田正典訳

 

マインドマップ.jpg

 

 
子ども用にマインドマップを説明した一冊が出されました。とてもきれいな本で、大きな字で書かれていますので、小学生から使えます。興味のある方はご覧になったらどうでしょうか。

マインドマップ” は今大変話題になっているようですが、こういう考え方を勉強における記憶や仕事の発想に活用しようという方法は、マインドマップとは呼ばなくても、以前からありましたので、特別新しいことではありません。

実際にコミックのドラゴン桜の中でも確か、メモリーツリーというような名前で、教師が生徒にノートに図を描くことを薦める場面が出てきます。 要するに脳全体を使って、記憶を確かに、発想を豊かにしようという作業だと思います。


みなさんは下の絵をご覧になったことがおありでしょう。老婆にも見えるし、女性の後姿にも見えるというやつです。だまし絵の一種でしょうか。最近は三省堂の英語の教科書(中3)にも出てきました。

 

だまし絵 婦人と老婆.jpg

私は20年以上前に “全能思考” というタイトルの本の新聞広告でこれに遭遇し、私の周りの人間全員分かるのに、私一人どう説明されても、老婆が見えず笑われました。(今ははっきりわかります)

その本によると、老婆から美女(またはその逆)と、見え方が変わる瞬間に脳の中で右脳・左脳のチェンジが起こっているそうです。そこでその本に付いていた自分が右脳的思考をする人間か、左脳的思考をしているのかのテストをやってみたところ、超左脳人間だとわかりました。いやなやつだったわけです(笑)。はい。


一応、ご存知ない方のために簡単に言いますと、左脳というのは言語や理論を重視し、右脳というのはひらめきや画像などを司ります。そうですね〜、右脳の代表格は元巨人の監督の長島さんでしょうか、非言語的(笑)、感覚的ですよね。左脳は楽天の野村監督のようなイメージでしょうか、理屈っぽい(笑)ですよね。

同じ音楽家でもクラシックを学んでいる人は左脳が働き、ロックバンドをやっている人は右脳中心だと、その本には調査結果が出ていました。どちらが良いとか優れているというのではなく、組織には両方のタイプの人間が必要だし、私のように偏っている人は、それ以外の発想を学ぶことが役立つわけです。


例えば、国語の論説文や英語の読解は左脳中心でしょうが、算数や数学の空間図形などは右脳が働いていると考えられるわけです。両方うまく活かしたいのですね。最近注目されてきた、いろいろな算数のパズルなどもその延長線上にあるのではないかと思っています。

学校での勉強は、言語・理論中心ですから、特に左脳に偏りがちです。マインドマップはとりもなおさず、それとは逆の右脳を学習にもっと参加させる一つの方法だと理解しています。
 
記憶するのに視覚的に色を使って脳に印象付けたり、平坦な理論では結びつかなかったもの同士を結びつけるような豊かな発想をする訓練ですね。実際にやって学習の効率を上げるのが理想ですが、単にこういう方法があるということを知ることだけでも、意味があるでしょう。


より専門的な本もたくさん出ているようですが、逆に本書のような小学生でも利用できるものの方が、この方法のエッセンスが分かるような気がします。さらに知りたくなれば、より緻密なもの、手の込んだものへとレベルアップするのがよいと思います。

 

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マインドマップ FOR KIDS 勉強が楽しくなるノート術』トニー・ブザン著 神田正典訳
ダイヤモンド社:127P:1680円