今月の当塾メルマガは教育関連の本特集です。受験シーズンのど真ん中でも、“メルマガのために、“書評お願いしま〜す” とお願いすれば、いやな顔一つせず(心は別…)、さっと出していただける。本当にすばらしい先生方です。


今回も非常におもしろそうな本が揃いましたので、ご紹介します。そういえば一度はこのブログにコメントや参考書解説をいただいた先生ばかりです。



『知的生産の技術』 
 梅棹 忠夫著 岩波新書 777円

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【K先生】

教育のあり方をめぐる議論、昨今やたら喧しく、教える側、学ぶ側の心構えや姿勢、「効率よい」学習のノウハウを説く本等々、書店の棚は百花繚乱。

とはいえ、何かを学び、力を伸ばすために最も必要なものはと問われたとき、私はあえて「学識」という古臭い言葉を挙げたいと思います。こんな言葉を使うのも、詰め込み式に脈絡もなく覚える用語といった浅薄な「知識」と区別するためです。

「学識」とは、手を動かし、様々に思いをめぐらす日々の積み重ねを通して身体化されるものに他なりません。一見すると要領良い知的発想法が説かれているかのようなこの本は、情報を整理すべくカードを使うことや、複数者で共有する利点ばかりではなく、それに至る試行錯誤を丁寧に語っています。

京都大学教授、国立民族学博物館館長を歴任し、紫綬褒章を受賞した著者が、ここで説いている一つ一つは、地道な努力の積み重ね以外のなにものでもありません。

具体的な作業から離れ、安易に事の核心に触れたいと気が急いでしまいそうな時こそ、より確かな一歩を踏み出すべく先人の苦労談に耳を傾けては如何でしょうか。






『教育のプロが語る「できる子ども」は環境で決まる』北野 大著 ダイヤモンド社 1680円

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【monta先生】

著者がさまざまな方と、よりよい教育環境にするための経験と工夫について対談しています。

例えば、100マス計算で有名な陰山英男氏、東京初の民間人校長である藤原和博氏、灘校の校長の河合善造氏、桐蔭学園の「中等教育学校」を開校した鵜川昇氏などの方々です。

できる子どもにするのは、やはり親の知恵も必要です。親の日常生活の中からも子どもは学習していきます。家庭でも実践できることが、本書にはたくさん詰まっていると思います。





『大学で何を学ぶか』 浅羽 道明著 幻冬舎文庫  520円

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【RYU先生】

教育に関する本からは少しズレるかもしれませんが、広い意味では「教育」に関する本と言えるでしょう。

「大学」という組織の教育機関としての問題をあぶり出した上で、学生が大学でなにをするべきかを示してくれるこの本は、少々議論が古いモノの、今の世の中でも通用する部分も多いです。

大学生になりたい人、大学生になったけれどつまらない日々を過ごしている人にお勧めです。


いかがでしょうか。どの本も読んでみたくなりますよね、ね?



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