バレンタインデー

 

バレンタインデーですね。今年も生徒たちからたくさん(うそ、ミエが入りました)、一個、手作りチョコレートをもらいました! ィェイ! 

キリスト教の本場の国では全く違うということですが、いつから日本では女性から男性にチョコレートという習慣になったんでしょうね?私は小学校4年生くらいの時、はじめてカバンにチョコレートを入れてもらっていた記憶がありますが…。

知らない間に、ホワイトデーなんてのも定着しちゃいましたね。お菓子業者のしわざだな(笑)。



さて、今日も大変おもしろそうな本が揃いましたよ。どうぞ!



『こんな子どもが親を殺す』 

片田 珠美著 文春新書 746円

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【伊藤先生】

物騒で大げさな書名ではありますが、ここ最近で起きた子どもによる親殺しについてその原因や自分の親を殺すまでに至った少年等の心情を分析したものです。

著者は精神分析を専門にしており、所々に自らの経験も交え、分かりやすく書かれています。

はたして本書の内容が全て、子どもたちが殺人にまで至らしめた原因となっているかどうかは疑問が残るものの、家族環境、父親、母親の役割などについて、少年等にある種共通の要素があるように書かれており、子ども達が発するシグナルや前兆行動を見抜く上でも、少なからず参考になります。

子どもを持つ身、子どもを預かる立場であれば、一読しても損はないと思います。 

 

 

『99.9%は仮説〜思い込みで判断しないための考え方』 

竹内薫著 光文社新書 735円

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【Pochi先生】

ぱらぱらと表紙をめくった時に、はじめに見えた“飛行機はなぜ飛ぶのか?実はよくわかっていない”というプロローグが気になり読んで見ました。

飛行機が飛ぶしくみにはじまり、プトレマイオスからコペルニクスケプラーニュートンアインシュタインという天体物理学の流れや、超ひも理論など数多くの実例を挙げながら、科学は完全に証明されておらず経験に依存していて、現時点では反証されていない“仮説”に過ぎないことを示しています。

そして科学的態度というのは、「権威」を鵜呑みにすることではなく、さまざまな意見を相対的に比べて判断する”頭の柔らかさ”のことであり、さまざまな意見を相対的に比べて判断する柔軟性を身につけるべきであると示しています。

ブルーバックス大好きな科学おたくには少々物足りなく感じるかも知れませんが、理系でなくてもとても読みやすい本です。

 

 

『哲学的な何か、あと科学とか』 

飲茶著 二見書房 1575円

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【KOU先生】

不完全性定理相対性理論エントロピー増大の法則、コペンハーゲン解釈、どこでもドア。

目次の見出しを拾ってくると、いかにも難解そうである。ん、どこでもドア??この明らかに浮いたフレーズが、本書の面白さを象徴しています。

学問を面白いと思わせることが教育の第一歩。ならば、哲学・科学の入門書としてこれは間違いなく良書でしょう。

「前提1 A=Bである 前提2 B=C である→ 結論 A=Cである」正しいと思ったあなたは思い込みが激しい?!のかもしれませんよ(笑)。