『土屋の古文100 入試によく出る重要出典研究』 土屋博映




これも有名な参考書です。解説してくれるのは、“センター試験、国語の講評” をしてくれた、RYU先生です。

私は受験生じゃありませんが、この解説を読んで、ちょっと買いたくなりました(笑)。


RYU先生の授業は、聴いていてもおもしろいし、やっぱ、うまいわ〜。


以下がその解説です。



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古文を得意にするために必要なことは、当然「質」の高い勉強をすることです。試験で聞かれない単語、文法をどんなに一生懸命勉強しても、決して点には結びつきません。

出題可能性の高い単語、文法を確実に押さえるという、「質」の高い勉強が、古文を得意にすること、ひいては入試突破という目的達成 (文学部に行く人以外、大学入試終了後古文に触れることはほとんどないはずなので、ここに目的意識をもっても問題ないですよね?) のためにもっとも必要なのです。


ただし、「質」の達成のためには、一定の「量」をこなすことも残念ながら必要になります。その「量」をこなすために、とてもよい参考書がこの「土屋の古文100」です。


使い方は単純明快、一通り単語と文法を勉強したら、ひたすらこの本にある文章と訳を読んでいくのです。その際、古文を音読するのがベスト。


知らない単語や、記憶があやふやな助動詞があったら、その都度自分の使っている単語集や文法のノートに戻って復習していきましょう (仮にこうした細かい作業をしなくても、本文と訳を対照しながら、毎日音読するだけで効果はあります)。


習うより慣れろという言葉もある通り、これを繰り返すだけで、知らず知らずのうちに、古文が読めるようになっているというわけです。

できれば、よくわからないところを塾の講師に質問しながら、毎日一文から二文ずつ読み続けていくとよいでしょう。

なお、この本は頻出の文章ばかりを集めているため、本番でズバリ的中という可能性もあります。古文は文章の内容を問う問題がほとんどなので、的中したら、合格点はほぼ確実ですよ!


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古文って不思議ですね。多くは、男と女が好きとか嫌いとか…、わびしいとか、いとおかしとか、そんなのば〜っかり。ヘンテコリンな活用を言わされて…、勉強する意味がわかんない!


私も高校生の時、大嫌いだった古文ですが、実は20年以上前、塾を始めた時、“何でも教えます” と2万枚のチラシに書いて、たった一人の反応、でもうれしかった。

記念すべきその当教室初めての生徒、高校3年生の女の子の要望が、私の天敵 “古文” を教えて欲しい、でした(笑)。


もう時効でしょう。白状しますと、古文を何も知らない私は、本屋へダッシュして、『基礎からわかる古典文法』 なる本を買って必死にノートを取って覚えました。


彼女以上に緊張しながらも、無難に生涯初(きっと最後)の古文の授業を終えました。助動詞ならいける!ガッツポーズ!自分に感動しながら、次の授業のため、たった一人の生徒のため、丸まる一週間、助動詞を徹底して予習をした、その授業当日、数時間くらい前になって電話で…

“来週小テストがあるので、今日は 助動詞じゃなくて源氏物語の●●を教えて欲しいんですが”。


“あ〜ぁ、そうなんだ、わかった、いいよ” 


もちろん、再び本屋さんへダッシュ


源氏物語全訳』みたいな、当時、途方もない金額でその本を買い、●●を探して、その部分を徹底暗記で授業をした覚えがあります。

ごめんなさい、長くなりました。何を言いたいかというと、集中したら古文は分かるし、おもしろい。やっとなぜ古文を学ぶのか分かってきました。40歳過ぎてわかるんだったら、今のうちにその価値を知っておいた方が良いね。


ただし、本書は、一通り文法や単語を終えてから使うべきものだそうですから、いきなり初心者が使っても能率的ではなさそうです。その点に注意して下さいね。




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http://tokkun.net/jump.htm 【当教室HPへ】



『土屋の古文100 入試によく出る重要出典研究』 土屋博映
ライオン社:216P:1200円



P.S. あっ、その私が教えた女の子ですね、一ヶ月後に “先生の授業はわかりやすいから”、と言って、次には代国語を教えて欲しいと…、ダッシュです(笑)。“チャート式現代国語”、徹夜で繰り返し読みました。その2ヶ月後に、“英語もやってみようかな〜”。

神様がつぶやいたのだと思いました。で、
ちゃんと第一志望に合格しました。良かったぁ〜。