『麻生雅久の数学:場合の数・確率A・SOの解法−試験で点が取れる』麻生雅久著
さて、久しぶりに大学受験用の数学の参考書を取り上げましょう。『チャート式』 や 『大学への数学』 ほどメジャーではありませんが、この麻生先生のシリーズも評判が良いようですね。
紹介してくれるのは、F先生です。教室一のひょうきんものな〜んて言ったら怒られます(笑)。
以下が、F先生の解説です。
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場合の数と確率を苦手とする学生は多いと思います。かつての私もどちらかといえば苦手な分野でした。
場合の数と確率は、他の数学の分野にくらべ問題の種類が非常に多く、多種多様です。これらを全て覚えるのは難しいので、解くための考え方を覚えることが必要になります。
問題をただ覚えるのではなく、解くための考え方を覚え、応用させて解いていく練習をしないとなかなか実力はつかないでしょう。
この本は数ある確率の参考書の中でも、解説が丁寧でわかりやすさではトップレベルだと思います。具体例が詳しいので、解き方を覚えるとともに考え方も身につくと思います。
本の中にある、「グループ分けは何通りあるか?」の解説を一部紹介します。
A,B,C,D の4人を、2人、2人のグループに分けるときを考えてみよう。
4人から2人選んでグループを作る
↓
残りの2人でグループを作る
と考えると、 ₄C₂×1=6(通り) となる。
これら6通りを全部書いてみると↓のようになる。
選んだ2人 それ以外の残り2人
AB CD …(1)
AC BD …(2)
AD BC …(3)
BC AD …(4)
BD AC …(5)
CD AB …(6)
何か気付かないかな?(1)と(4)って同じ組分けを意味している。どちらも AとB、CとDでグループを作るということだよ。(2)と(5)、(3)と(6)もそれぞれ同じ組分けを表している。
だから、4人を、2人、2人のグループに分ける方法は、6÷2=3(通り)だよ。 ÷2の2は、(選んだ2人)と(残りの2人)の入れ替えの方法で 2!のことなんだ。こんなことが起こるのは、人数が等しいグループがあるときだよ。
大学入試向けにかかれているのですが、基礎部分の解説がしっかりしているので、学校の教科書の参考書としても使えると思います。場合の数・確率が苦手な人に、おすすめしたい一冊です。
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私は、実を言うと確率とか場合の数とか大好きだったんですよ。今でも、確率だけなら、大学入試問題も解けるので、生徒をびびらせることができます(ちょっと自慢・笑)。
もうすでに、高校2年生も、センター試験まで1年を切ったから、
受験生といえる!
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『麻生雅久の数学:場合の数・確率A・SOの解法−試験で点が取れる』麻生雅久著
学習研究社:171P:950円