『大学受験集中講義 福崎のセンタ−英語 Super live』福崎伍郎


福崎のセンター英語.gif


現在の高3生、浪人生のみなさんはセンター試験が終わりましたので、使うことはないと思いますが、本書はセンター試験対策用のテキストです。今回のセンター試験は大幅に出題パターンが変わってしまったので、戸惑った人も多かったと思いますが、どうでしたか。


さて、本書はどうでしょう。帯にある、“たった1週間” というのが目に付きますが…(笑)。

今回は、『 速読英単語(風速寛:Z会) 』 を的確に分析してくれたKOU先生にお願いしました。



以下がKOU先生の解説です。


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センター試験を問題形式ごとに傾向分析し、過去問の解説などを交えながら、読み物的に攻略法を伝授していきます。


著者曰く、大学入試センターが毎年発行する「大学入試センター試験−実地結果と試験問題に関する意見・評価−」を研究することで、問題のねらいを分析し、画期的な対策本にしたそうです。


その「斬新さ」をどう捉えるかは個々の読者の判断に委ねますが、センター英語対策本としては、役立つ知識がうまくまとまっていると思います。 まず、随所に挿入されるポイントのまとめは、よく整理されていてどれも納得のいくものです。


また、「先生質問です」と題されたコラムのようなコーナーも、センター分析や学習法アドバイスとして、極めて常識的で違和感のないものです。類題にチャレンジしながらこの1冊を通読することで、センター試験に詳しくなり、問題を解く際に意識すべきことがわかるようになると思います。


ただ、受験生として気をつけて欲しいのは、この1冊で「できるようになった気がする納得感」を感じて満足しないことです。


あとがきに、『試験の直前は過去問を本試験・追試験、合わせて1年分解いておこう』とありますが、2回分じゃ全然足りませんから!!

いや、既に過去問で安定して8割以上取れる実力を持っている人ならそれでもかまいません。ただ、このテキストを手にする読者は、そういう点数を取れるようになりたい人が多いでしょうから、こんな甘口のコメントを最後に残すのはいかがなものかと。

私ならこう書きます。


□何よりのお勧めは、巻末付録の「センター英語まとめ本」です。センター直前は、ここに書いてあることを全部覚え直しましょう。また、模試などでまだ8割程度取れていない人は、このテキストを読んだ上で、過去問を5年×2(本試・追試)=10回分、最低でも解きましょう。 □


いやいや、間違いなく売れなさそうだ(笑)。こういう耳障りの悪そうなことは、出版するとなると書きづらいものなのでしょうねぇ。

福崎先生が本当に1年分でいいと考えているとは思えないのですが…。

また、先日のセンター試験の傾向がはっきりと変わりましたので、問題形式別のところが現在のままでしたら、購入するのは、どうかと思います。改訂版を待ったほうが無難でしょう。 


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そうなんです。テキストの類は、“猿でも分かる” とか“バカの〜”、英語の参考書なら “2週間完成” “10日間でマスター” というのば〜っかり。


受験生諸君、はっきり言って、そういうものは、少なくともその倍、いや5倍かな?はかかるという覚悟が必要。内容自体は良くても、ついつい宣伝文句で短期間を謳ってしまう傾向があるからね。


それと紹介の中にもあったように、、

センター試験の形式が変わってしまったことで、本書は使いにくい可能性があります。その点は注意です。絶対に “今年の” センター試験の問題を確認してから判断して下さい。

わかるよね。




高校2年生もそろそろ受験モードで!



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『大学受験集中講義 福崎のセンタ−英語 Super live』福崎伍郎
学習研究社:255P:1050円