『頭がいい人、悪い人の話し方』 樋口裕一 / 『博覧会の政治学?まなざしの近代』 吉見俊哉
『博覧会の政治学』 から。以前取り上げました、『家族と幸福の戦後史(三浦展)』 も非常におもしろい一冊で、ニューヨーク万博の政治的意味などを解説していました。本書は、“博覧会” の、より根源的な分析をしているようです。いつもユニークで魅力的な本を紹介してくれるK先生の書評です。
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かつて世界は書物のようなものであり、人々はあらゆるものに何らかのきざしを見出し、物語を展開しつつ理解してきました。
15世紀の大航海時代とそれに続く征服の時代を経た西欧の近代は、自ら産み出したもののみならず新しく発見された土地の自然や文化を一望の元に広げ、帝国主義や消費社会の戦略と絡ませながら比較し、分類、整理し世界像を織り成していく視線を確立します。
本書で扱われている博覧会という事例はまさに「見せ物」として、こうした世界を再編する作業の事例であり、筆者が言うようにそこを訪れた人々の日常的な感覚や欲望までも変容させるほどの強烈な経験であったことでしょう。
しかしとりあえずは、1851年に開かれた最初のロンドン万博の会場であったガラスと鉄骨だけで作られた巨大な水晶宮の中を行くような戸惑いと高揚感、視覚のきらめきの中に足を踏み入れてみては如何でしょうか。
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『頭がいい人、悪い人の話し方』 樋口裕一
こちらは大ベストセラー。帯には、200万部を突破!すごいですね〜。monta先生の紹介です。
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見た目が8割なんて本もありますが、話し方も人の印象を決める大きな要素だと思います。この本では極端に言えば、バカに見えてしまう話し方の例が書いてあります。
例えば、根拠を言わずに決め付ける。 抽象的な難しい言葉を使う。 自分のことしか話さない。自分も気をつけなければいけないなというとことがありました。
読んでいる人も多いでしょうが、今回久しぶりに手にとってまた読んでみようと思った本です。
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