新書 塾講師のオススメ本 

『裁判官の爆笑お言葉集』 長嶺超輝 

 

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『裁判官の爆笑お言葉集』 長嶺超輝





当教室 6月号のメルマガは、“新書” の特集でした。塾の先生というのは本当に本好きが多く、紹介をお願いしますと、あっという間に興味深い本がいろいろ集まります。先生方本当にありがとうございます。今月も超強力ラインナップです。2冊ずつ紹介しましょう。





さて、いきなり話題の一冊ですね。このブログでも、法律や裁判に関して 『裁判官が日本を滅ぼす (門田隆将) 』 『最終弁論 (マイケル・S・リーフ)』 『真実無罪(宮本雅史)』 それに、佐藤優氏の『国家の自縛』 など、いずれも印象深い作品を紹介してきましたが、本書も負けていません。



そういえば、昔、さだまさしの『償い』という唄を引用して、被告に反省を促したという裁判官がいたのが、大きな話題になりましたね。今『償い』は絵本にまでなっているんですよ。ご存知でしたか。



本書は裁判官のそういった “不規則発言” とでもいうものを集めた一冊です。



村井先生が書評を書いてくれました。





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裁判官は「法の声」を代弁する。そこに私情は無く、ただ法による無味乾燥な判決文を読み上げるだけ。そういうシステムなので裁判にはどこか無機質なイメージがありますが、人が人を裁くからにはそんなシンプルな話では済まず、やはりそこにも人間の感情がしっかり存在しているようです。



押さえ込まれるはずの裁判官自身の声が聞こえる、この本ではそんな瞬間が見開きごとに集められています。爆笑は言い過ぎかもしれませんが、クスッと笑えるものから感動するものまで、100近い語録とエピソードがあり楽しめました。



裁判員制度の下準備として、「裁判も人なり」を感じておくのも良いかもしれません。



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