2007年 大学入試センター試験 「国語」講評




2007年、センター試験“国語”の講評を、RYU先生 がわざわざ、このVIVA読書のために書いてくれました。かなり難化したようですから、思ったより点数が伸びなくてショックを受けた人も、気にしないで冷静に分析。


受験生や現在の高校2年生の人たちは、よく読んで今後の勉強にいかして下さいね。


以下が、RYU先生の講評です。



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本年のセンター試験国語は、第一問は並、第二問は難、第三問は易、第四問は難という印象でした。

以下、各問題について、個別に感想を述べます。 

まず、第一問(評論文)についてです。

本文の内容は、西洋と日本との自然観の比較から芸術論にいたるというものでした。特に前段については「よくある」テーマであったため、分量に圧倒されさえしなければ、読解自体は容易であったと思います。

一方設問については、センター試験らしい、肢の細かい語に着目して解答する必要がある問題でした。

特に問3については 「刹那」 という語の評価次第で、異なる解答に至る可能性の高い難問だったと思います。 


次に第二問(小説)です。

とにかく分量が多く、読み切ること自体に時間がとられてしまうという点で厄介な問題と言えるでしょう。場面転換に伴う登場人物の心の動きを押さえて、メモをとっていく作業をすることで解答時間の短縮を図れたはずです。 


第三問(古文)は、個々の文の訳にこだわらず、登場人物とおおざっぱなストーリーを押さえるだけである程度解答に至ることができたのではないでしょうか?問2の文法問題も、「に」の識別という、誰もが一度は触れたことのある問題であったため、確実に点を取ってほしい問題といえるでしょう。 


最後に第四問(漢文)ですが、問5から問6にかけての漢詩にかかわる問題が難問でした。この2問は配点も大きかったため、漢文で大きく減点されてしまった人も多いのではないかと思います。 


さて、今後のセンター対策ですが、評論文については、言い換え、対比、比喩という基本的な文章のルールにのっとった読解を心がけ、よくあるテーマについては知識と覚えていくという当たり前の勉強法が必要になります。 

小説文についても、個々の場面における登場人物の心情を押さえていくという、小学生の頃からおなじみの読解を繰り返し、制度を上げていくとよいでしょう。 

一方、古文・漢文については、最低限の文法、単語を押さえたら、あとはおおざっぱにストーリーを把握する訓練をしていきましょう。そのためには、各問題の内容、注釈など、本文以外のすべての部分を読解のヒントにする技術を身につけてください。 


受験生諸君の更なる健闘を祈ります。


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ということです。

他の科目のセンター試験講評

→ 英語(VIVA) 数学(伊藤先生) 世界史(genio先生) 化学(monta先生)


他の科目も要望があれば、先生方にお願いして書いてもらいます。




さぁ私立大学も国立二次試験も頑張っていこう!


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