東京六大学弁当


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副題は 『 偏差値50から東大・早稲田・慶応・上智に受かる英語力を身につける究極の勉強法 』。表紙うらには、『死ぬ気でやってみろ!』 と、ど〜んと書いてあります。

産経新聞の書評では本書を、“入試まであと4ヶ月に迫った受験生にはうってつけ”であるとし、

『文法の形や理屈だけを覚えるのではなく、“聞いて話し、読んで書く”実践的な英語を身につける方法論を述べている。「英語、英語」と頭を悩ませる受験生を抱える親の方も一読して、いっしょに英語を勉強してみては。』 と好意的に書かれていたので購入してみました。

安河内先生の本は、以前、『きめる!センター英語リスニングトレーニング』 をご紹介させていただきました。テキストには注文を付けたのですが、BGM付きCDは気に入っておりましたので、期待をして読みました。

そうですね、単語暗記など、英語の勉強方法をずらっと紹介しているのですが、通り一遍と言っては申し訳ないのですが、もう少し掘り下げて欲しかったです。

これなら少し前にご紹介した『東大生が教える!超暗記術(徳田和嘉子著)』 の方が、ずっと実践的だと思います。 確かにいくつかは参考になる指摘もありますが、とても、副題にあるような、早慶上智レベルではありません。英語の指導経験があって、方法を工夫したことのある人間であれば、アルバイト学生でもアドバイスできるのではないでしょうか。

英語の参考書なのか、英語に関するエッセーなのか、残念ながらやや中途半端な印象を持ちました。 誤植も目に付きます。特に、分数の解説のある、P171は肝心のところでミスがあるので、受験生は戸惑うでしょう。

非常に売れている、泉忠司先生の『歌って覚える英文法完全制覇』 も肝心なところでの、誤植の多さに驚きました(そういえばこれも産経の書評に出ていた)が、英語の本ですから、英語の部分だけでも細心の注意を払っていただきたいですね。ホントに。


英語の勉強すべてを網羅しようとしているため、結局、リスニングにしても、文法や作文にしても、説明や例文が少なく、それを補うように、各課の最後にご自分の別の参考書を紹介されています。実際、本書よりそちらの方が良いでしょう。

厳しい書評になりましたが、安河内先生は、アマゾンで見ますと、著作が60冊以上になっています。また、東進ハイスクールのカリスマ英語教師と言われ、受験生に対する影響力はかなり大きいはずですから、もう少し丁寧に作って欲しかったですね。

英語を教えた経験のないアルバイト講師が、指導方法の参考にするのが良いかもしれません。失礼ながら…、安河内先生! 『死ぬ気』で書いていただきたかった。


http://tokkun.net/jump.htm 


『安河内の英語魂』 安河内哲也
ダイヤモンド社:214P:1365円 


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