『女子大生会計士の事件簿』山田真哉

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josidai


高校生と話していて、名前は知っていても、その内容をほとんど知らないのが、“公認会計士” という職業です。弁護士はテレビや映画でしょっちゅう取り上げられますし、税理士は、何となく、“税金を扱う” と知っているのですが、会計士は難しいんですね。

税理士と異なるのは、大企業の帳簿を “監査” するという仕事ですが、それがまたよくわからない。ちなみに公認会計士の資格を取れば、税理士資格も付いてきますから、税理士以上の仕事内容だということはわかります。

実は、ライブドア村上ファンドも、子どもたちは、事件や人の名前を知っていても、何をしているのかわからない、悪いことをした人たち、くらいのイメージが大半です。監査法人なんてほとんど “?” ですね。

また、大学受験の進路決定において、経済学部と経営学部、あるいは商学部とはどう違うのか教えて欲しいという要望も、毎年必ず何件かあります。


そこで、本書を取り上げます。妙な題名ですが、半分は勉強の本です。しかも、非常に読みやすくておもしろい。公認会計士というのはどのような仕事をするのか、ある事件を設定し、分かりやすいストーリーで教えてくれます。

企業で行なわれる粉飾決算(決算のごまかし)や、乗っ取り事件などなど、それらの不正を暴く公認会計士のスリリングな仕事を紹介するのが目的です。

大学生のまま公認会計士の資格を取り、監査の仕事に励む藤原萌実が主人公で活躍し、それに同行する下っぱ会計士、柿本君が事件を語るという設定になっています。 本書は、会計士の資格を目指して、専門学校に通う人々の間で人気になったということです。

会計と関係なく読んでも、おもしろくて、ためになりますから一石二鳥です。私も夢中で読んで、早速、続編も購入しました。 経済・経営学部や商学部系統に進学することを考えている高校生には特にお薦めです。

グローバル化の中で、TOBだの、M&A や MBA だの、よく分からないカタカナ語がますます日常でも使われるようになっていますから、誰でもある程度、企業のしくみや、ちょっとした経済の知識は持っておきたいですね。

日本中がこれだけ大騒ぎした、ライブドア粉飾決算の問題、会計士がしっかりしていたら防げたかも知れません…。


それにしても、こういう本が書ける人は本当に貴重だと思います。人気になっているのがうなずけます。

http://tokkun.net/jump.htm 


『女子大生会計士の事件簿』山田真哉
英治出版:191P:998円(コミック類もあります)


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